分類4<番外>

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 【タバコ】 【トリカブト(ウルフスベイン)】


タバコ (参考文献番号:
 原産は南アメリカのボリビアとアルゼンチンの国境付近ではないかと思われているそうですが、原生の野生種は未だに発見はされていないそうです。ボリビアの辺りで紀元前1000年以前に利用されはじめ、後にマヤ族、アステカ族に伝承され、コロンブスがやって来た頃には中南アメリカの広い範囲で栽培されていたようです。コロンブスはサンサルバドル島で初めて「喫煙」という習慣を知り、2回目の航海の際、同行者がスペインに種を持ちかえったのが、ヨーロッパへの最初の伝来です。以降、16世紀後半には次々とヨーロッパ各国へ種子が導入されました。新しい物好きな貴族社会では、外国から持ち込まれた喫煙の習慣ももの珍しさから歓迎され、すぐに流行したようです。
 ファンタジーでは、ドワーフや金持ちの商人などがパイプを燻らせている姿が登場することもあると思いますが、実際のヨーロッパでは喫煙の習慣が広がったのは前述のように、新大陸発見以降のことです。しかしながらドワーフがパイプで煙草を吸っている姿はある意味とても「普通」の情景のようにも思えます。ファンタジー世界では、既に煙草と喫煙の習慣は一般的…とはいわないまでもある程度のお金をもっている階層の人々には珍しくはないくらいにまでは普及しているものと考えてもいいかもしれません。D&D(R)のサプリメントなどでも時折、ドワーフやハーフリングが煙草を燻らせている姿が描写されることがあります。また、「指輪物語」においては、ホビット郷では様々なタバコが栽培されているとも記述があり、また実際にホビットたちやガンダルフがパイプでタバコを吸っているシーンが登場します。これが影響してか、ハーフリングの間では薬草や野菜類の栽培が盛んであるとされているようで、煙草の栽培もその中に含まれているようです。人間の街の近くにハーフリングのコミュニティがあるのなら、そこへ行けば珍しい薬草や煙草も手に入るかもしれませんね。
 プレイヤーキャラクターでも、ある程度の年齢に達しているのなら、煙草を軽くたしなんでみるのも「らしくて」いいかもしれません。でも、健康のため吸いすぎには注意しましょう(笑)。部屋もヤニで汚れますし、周囲の人に迷惑をかけないようにしましょうね(笑)。


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トリカブト(ウルフスベイン) (参考文献番号:
 トリカブトの名称「Aconite」はギリシャ神話に出てくるというアコニトスの丘というところに由来するそうで、これはトリカブトがこの丘に自生しているためだといわれています。トリカブトという和名はその兜のような(そう見えるらしいんですが…)花の形からきているそうですが、英名のMonk's Hood(修道士のフード)またはHelmet Flower(兜の花)も同様に花の形を表した名前です。D&D(R)では、購入できる装備品の中に「ウルフスベイン(とりかぶと)1束」というものがあります。そもそも「Wolf's bane」という名は、この植物を用いて狼を殺すという(実効の程度は不明ですが、ヨーロッパではそういう使い方がされたこともあったようです。)用法から由来しているそうです。それが転じて、D&D(R)ではウェアウルフ(人狼)などライカンスロープの類は、この「ウルフスベイン」の臭いをとても嫌うという設定になっています。この植物の束でライカンスロープを叩くと(通常の命中判定が必要ですが)、叩かれたライカンスロープは対毒ST判定(抵抗チェックのようなものです)を行ない、それに失敗すると一時的にとはいえ逃走してしまうことになります。ゲーム中、実際にこのような用法でウルフスベインを用いるシチュエーションはなかなか少なかったりするのですが、低レベル時やデミヒューマンキャラクターなどは、自衛のためにも1束くらい持っててもいいかもしれませんね。
 実際のトリカブトは、その塊状または円柱状の根に有毒成分を含んでいるので有名ですが、ゲームでの扱いはどうでしょうか。D&D(R)では前述のライカンスロープ避けの効果しか明記してありません。ワールドにもよりますが、毒物の使用そのものが犯罪とされている社会もあるでしょうから、D&D(R)で普通に説明されている「ウルフスベイン」は、トリカブトの種ではあるものの毒性は全く無く、その代わりに唯一ライカンスロープを追い払うことができる独特の臭いを有する種類のもの、とする方がいいかもしれません。私のオリジナルワールドではそのように解釈しているつもりです。



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